トロログ

トロニーのブログ、略してトロログ。

会田誠展 「GROUND NO PLAN」

学科同期と行ってきました。

建築学科の生徒としては、挑発されてる感じがして多少はイラッとするんだけど、全体的に少し痛々しくて、でも結論としては危機感を抱くような展覧会でした。

 

入ってすぐのフロア、地下一階は「あーわりとおもしろ妄想東京図みたいな感じなのかな」って感じでした。だいたい似たようなポップさとおもしろさで、多少はニヒリズムがあれども、アートとかパロディの皮で包んでお届けしている印象。

 

新宿御苑大改造計画の、黒板に書かれたプレゼンテーションから少し事情が込み入ってくる感じがしてきたんですよね。それまではもう適当なこと言ってそのまま形にして笑ってたのが、なんか真剣味を帯びてきたというか。本当に真剣なのかはわかんないですけど、これ多面的に理屈考えなきゃダメっぽいな…っていう焦りのようなものが見えましたね。個人的には設計課題のエスキスとかで味わったことのある感覚なんですけども…。それでも、芸人の深夜ラジオみたいなテンションでおもしろかったです。

 

そして地下二階。ここのエンジンのかかり方こわいですね。完全に新宿御苑大改造計画の理屈の部分がよくない方にブーストかかっちゃったような混沌です。『何もやるな』という学生運動っぽい手書きの立て看板から始まるこのフロアの展示は、もう本当に「GROUND NO PLAN」の名前の通り、胸を張って誇大妄想を撒き散らしてます。コンクリートと安っぽいプラスチックの椅子の瓦礫、ネクタイを巻いたビルが書かれた長い布、スペシャルゲストと銘打ってChim↑Pomのブース(彼らの本と漫画雑誌やエロ本が並べて置かれている)や会田誠がかつて開いていた芸術公民館という飲み屋の再現があったり…。

 

いろいろな主張は本気なんでしょうけど、どうしようもなく寒々しいんですよね。なんというか、もう開き直っちゃってる。ような印象を受ける。だってめちゃくちゃ内輪じゃないですか。飲み屋の再現だとかツイッターのプリントアウトなんてあったらそりゃまぁ、そういうテンションなんだ…ってなる。

 

もちろん、気持ちはわからないでもないし、すごいエネルギーではあるので、その分から回ってるようにしか見えないのが悲しいのです。考え方や手法も建築学科生っぽい、つまり、拙い。(わりと時間なかったのかな。過去作が少なくないのは置いといても、スペースを埋めるための作品が多少あった気がする)

 

というのを踏まえて自分たちを鑑みてみると、まぁこれを冷笑的に処理するのは多分よくないんだろうなぁ…。それってめちゃくちゃ簡単なんだけど、実際は意味がなくて、会田誠展を見て、じゃあ自分はどうするのか。会田誠展の空回りしている部分、寒々しい部分をどう再編集したら自分たちと会田誠と世の中の歯車が噛み合うのかを考えるべきなんじゃないかな…。それがぼくらの取るべきスタンスなんじゃないかな…。

 

どうなんですか?ぼくはわかりません。

 

そう…何も…。