トロログ

トロニーのブログ、略してトロログ。

無能の人

f:id:torot35:20181201030025j:image

 

毎日毎日卒論のことばかり考えていて、正確に言うと考えているのではなく焦って悩んでウジウジしているばかりなのだけど、とにかくもううんざりである。やってらんねえ!の一言とともに駆け出して東京湾へと向かい、夕日に向かって思い切り叫びたい気分。しかし根っからの文化系であるからそうはせず今日も白湯をすすりパソコンに向かっているだけだ。パソコンの中ではどういう仕組みかわからないが、エクセルというソフトがぼくの代わりに表を作ったり計算してくれたりしている。律儀なことだ。涙が出てくる。小数点以下いくらの数字なんてどうでもいいのに、そんな些細な数字まではっきりと答えを出してくれている。そもそもその計算式に入力した数字の意味すらよくは知らないのに。

とにかく面倒で仕方ない。面倒くさいものを避けて避けて、何も考えずに過ごして、そうこうしているうちに気づいたらここにいる。

 

という文章が下書きに残されていた。2週間前くらいのものだろうか。卒論発表を前にした今、全く同じ気持ちである。もうたくさんだ!

 

指導教官や研究室の先輩方には申し訳ないが、どうしても「もし第一志望の研究室に配属されてたら…」なんてことを考えてしまう。選ばなかった(選べなかった、選ばれなかった)道とすれ違う金曜日の深夜。きちんと興味のあることを自分で誇れる程度には研究できていたのだろうか。なんて言ったって詮無いのはわかっているのだけど。行きたい場所に行くには、その行きたい場所に行けるにふさわしいだけの力がないといけなくて、その時の自分にはその力がなかったのだ。それだけの話。いつも忘れてしまって、自分以外の何かのせいにしてしまうよ。

 

最近インターネット上ではNTTを退社した人の記事が話題になっているみたいだ。

6年勤めたNTTを退職しました - Software Transactional Memo

この記事をきっかけに、ほかにもどんどん元NTT、現NTT社員の記事が公開されている。

Life is beautiful: NTTの株価総額が世界一だった時に、Microsoftに転職した理由

10年勤めたNTTを退職しました(無能編)

7年勤めたNTT系列を退職して2年半が経過しました(ノンキャリア編)

どれもおもしろいし文章上手だしで非常に興味深く読んでいた。

 

5年強勤めたNTTを退職する気はありません(無能編)

特にこの、まだNTTに在職中の人が書いた匿名ブログが印象深い。必死にならなくてもいいぬるま湯みたいな環境、「ある程度ある」だ。それをこの人はフルに活かしている。羨ましいと思ってしまう。ところでこの文章を読む限り、この人が無能だとは全く思えないのはなんなんだ。

 

バイトの書類を書くためにマイナンバーカードを探していたら半年前くらいの日記が出てきた。止せばいいのになんとなくパラパラとページをめくってみた。パラパラとめくっている中に両川さんの名前を見つけたのでそこで止めてみる。その日は昼食時に両川さんに「おれは人生で一度もがんばったことがない」と愚痴をこぼしていたらしい。一緒に大学の近くのお店でキーマカレーを食べている。両川さんは「『トロニーはそのままでいいよ』って言う人もいるかもしれないけど、おれはそう思わない。成功でも失敗でもいいから、とにかく何かしらの結果を出して、それを積み重ねていくのが大事。だからとにかくやれ」と言っていたみたいだ。結果を出すのを恐れて、全力も出さず、中途半端なところでやめて安心しているのはやめろ、ということか。言われたときは結構しょんぼりしてしまっていたが、どう考えてもそのとおりすぎる。両川さんはいつも正しいし、正しいことを言うのを恐れないから偉い。とにかくやろう。って半年前も思ってたんだよな。

 

半年前の自分と比べて多少はよくなったとは思うけど、決定的なものがない(決定的なものなんてないと本当は知っているのだけど)。今更どこまで追いつけるかわからないが、今からでも結果を積み重ねて行こうか。また決心ばかりしている。本当はめんどくさくて仕方ないんだ。無能とはこういう人のことを指すのだろう。

 

無能の人・日の戯れ (新潮文庫)

無能の人・日の戯れ (新潮文庫)