トロログ

トロニーのブログ、略してトロログ。

今月よかったもの January_2019

2/11 17:18 訂正しました

 

19:38

卒制で忙しくて書いてなかった。1月のまとめです。

 

 

映画

家で映画を見る訓練をしていて、どうするかというと映画再生中にスマホに触らなければ合格というもの。さらに自制上級者向けに、映画が終わってもポイフルが残っていたら合格というテストもあります。

スプリット

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多重人格を持つ青年が自分の人格の暴走を制御できなくなり、結果として人間の埒外の力を手に入れてしまう話。何よりもジェームズ・マカヴォイの演技がすばらしく見入ってしまった。潔癖症の男、気配りをする女性、幼い子供など、複数の人格をスイッチが切り替わるように演じている。もうひとりの主人公「ケイシー」を演じるアニャテイラージョイもよい。まさにお人形さんみたいな可愛らしさ。それでいてなかなか壮絶なバックグラウンドを持つキャラクター造形が好ましかった。きちんと脈絡があり、その見せ方も上手だったと思う。

正直あんまり期待しておらず、Mr.ガラスの予習として見たのだけど、主役2人の力で引き込まれる映画でした。地下室の不気味さからのラストもよかったな。

 

それはそれとして、M.ナイト・シャマラン監督が母校の卒業式でスピーチした内容がとてもよかったのでぜひ読んでみてください。

logmi.jp

(今みたら会員登録しないと全文読めなくなっててかなしい。でもおもしろいよ)

 

アジョシ

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敵味方問わず、キャラクターの立ち方がすごすぎる。主人公も好きなのだけど(

1人の少女の命を救うために、単身で犯罪組織に乗り込む元特殊部隊の質屋。普段はめちゃくちゃ暗くて人を寄せ付けないからこその熱い展開)、悪役の兄弟もよかった。人身売買を生業とする悪党で、終始小物っぽいのにルール無用でむちゃくちゃする。人をナタかなんかで殺しておいてご飯食べたりしてる。ある意味清々しい。人の命はなんとも思わないけど、兄弟の間には強い絆があるのがいい(それが普段あまり見えないのもいい)。ネットで見かけた他の人の感想で「この兄弟がどうして人身売買をしているのか、どうしてこんなに兄弟の絆が強いのか、そのバックボーンを考えると少し切ない気持ちになってしまう」というのがあって、なんとなく意表を突かれた気持ちになった。そういう視点を持てるのってとても豊かなことだなぁって。

演技やカメラワークが過剰なのはあんまり好きじゃないな〜と思ったけど、とはいえそこがいいんじゃない!という気持ち。要所要所のギャグもよかったです。中国文学科卒のバイトくん。

 

クリード 炎の宿敵

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最初見終わったときは「は〜全然好かん…」と思っていて、なぜかというと主人公クリードと対戦するロシアの選手、ヴィクターとその父イワンに全力で感情移入していたから。このドラゴ親子がとにかく渋くて泥臭くて必死で淡々としていてとてもカッコよかった。特に、あのロッキー・ステップの上からフィラデルフィアの町並みやロッキーファンの観光客を冷ややかに見つめるシーン。めちゃくちゃよかった。順風満帆(のように見える)クリード側と比べるとグッとくるものがある。失った側、捨てられた側の描き方。

一方でクリードたちの描写はなんだか全編白々しく感じてしまった。前作に比べるとどうしても「クリード」という物語のために行動しているような印象を受ける。感情の動きも行動もご都合主義というか、不自然というか(これはドラゴ親子側に感情移入しているからそう思ってしまっているのかもしれない)。

スポーツ系の映画、結局勝敗を決めるのは戦っている2人(チーム)ではなく当然脚本家なのだけど、それでもそれまでのストーリーの展開や登場人物同士の関係性、試合やそれまでの訓練の演出などで説得力を見せなくてはいけない。それがあって初めて説得力が生まれるし、感動するのだと思う。今作のラストの勝敗はそこが足りないように感じて、というのは勝った側に勝つだけの説得力がないというよりは、負けた側の負けるための説得力が足りなさすぎるというのが問題だったような気がしている。そのさじ加減が難しいのだとは思うけれど。

 

と思っていたが、見終わってしばらくしてから改めて考えると「とはいえめっちゃよかったな…」みたいになってくるのだから不思議だ。そもそもロッキー4を見ていないから何も語れない気はする。

 

音楽

 

 全曲めちゃくちゃいい。言いたいことある曲だけ言います。

 

Dooyo / Dur-Dur Band


Dur-Dur Band - Dooyo

京都の友人、Yがこっち遊びに来た時に教えてもらった曲。エチオピアソマリアのファンクバンドらしい(2/11訂正)。刻んでくるドラムと頭から離れない単調めのメロディがいい感じにグルグルする。自分のリーチし得ない曲を知れるのはありがたい。ドゥルドゥルバンド←いい名前

 

Sprinkles / Jengi


Jengi - Sprinkles

オランダのトラックメーカー、Jengi。ゆっくりと響くベースと、単調に繰り返す琴の音がうねるように合わさって心地よい。バカみたいな大音量で聞いてぐちゃぐちゃになるまで体を揺らしたい。

 

Fall Apart / POTSU & Evan Bernardy


fall apart

上のJengiもそうなんだけど、こういう音楽めちゃくちゃ好きで、たぶんジャンルで言えばジャズヒップホップとかチルウェイブとかそんな感じの音楽(そうなんですか?)。とはいえなんでそういう音楽が好きなのかっていう言語化が未だにうまくいかない。単調な打ち込みと気持ちのいい和音の組み合わせがいいということなのだろうか。Fall Apartは管楽器の生っぽさとか、曲全体の展開が好きです。

 

最初の日は / mei ehara


mei ehara / 最初の日は【OFFICIAL MUSIC VIDEO】

声とギターの音色がよすぎる。名古屋出身のシンガーソングライター。少しかすれているけど奥行きというか広がりのある声(よく響く)とクリーンなギターの相性がいいし、大きめのベースと、ゆったり目の曲なのに結構手数の多いドラムも聞いていて楽しい。詩も、歌としてかなりいい語感。好き。

 

 

読んだ本を記録するアプリ見たらレシピ本が2冊登録してあって、いや、いいんだけどさ…となった。読んだ本2冊分ぬか喜びしてた。

最後にして最初のアイドル / 草野 原々

 

最後にして最初のアイドル (ハヤカワ文庫JA)

最後にして最初のアイドル (ハヤカワ文庫JA)

 

 

噂に違わぬむちゃくちゃなSFだった。どういう思考回路をしてたらこんなの書けるのか、書けてしまうのか。特段優れた文章というわけではないが、作者がノリノリで書いているのがわかる文章で、読んでいてけっこう楽しかったです。

 

生き抜くための恋愛相談 / 桃山商事

 

生き抜くための恋愛相談

生き抜くための恋愛相談

 

 

タイトルに惹かれて読んでみた。女性の恋愛相談をライフワークとしている二人組の問答集なのだけど、どの相談にも「現状なにが問題なのか、現在地を把握(定義)する」→「今後どうなりたいのかをはっきりとさせる」→「そのギャップを解決するための方策をオススメする」と、なんというかコンサルタントのような受け答えをするので腑に落ちやすい。地に足が着いている。相談を受けた上で返すのが押し付けとか忠告とかではなく、あくまで「推奨」なのもよい。相談者に寄り添う姿勢。話が上手なひとのトークを聞いているような、爽やかな読み心地だった。読んだとて恋愛はよくわかりません。 

好きってなんだろう…涙 / となりのメトロ

好きってなんだろう…涙 / となりのメトロ

 

 

まとめ

そんな感じです。本も映画もまとまった時間を要求するが音楽を聞く分にはそうでもなく、忙しい月は忙しさに比例するようにいい音楽のストックが増えていく。生きているだけでなんとなくよい音楽の情報は入ってくるのはありがたいけど、一方でそんなんじゃなくない?とも思う。春休みはもっと能動的にさまざまな物事を楽しんでいきたいと思う次第。以上です。

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