トロログ

トロニーのブログ、略してトロログ。

今月よかったもの March_2020

今月見た、聞いた、読んだものの中で、よかったもの。簡潔に振り返ります。

 

【映画】

羅生門

人物の配置とか背景との関係が目を引く。多襄丸の豪快さ、女の艶やかさと真相の対比がさみしい。3人の供述と羅生門での雨宿りのテンポも自然でありがたかった。杣売りもお坊さんも純朴すぎて白々しい気持ちにはなった。

 

カウボーイビバップ 天国の扉

とにかくかっこいい!音楽とアクション、あと決めゼリフの類が痺れる。ただ、ストーリー自体は割と当たり障りない出来。細かいことは気にしないでハードボイルドな絵に満足していこう。

 

・私がクマにキレた理由

スカーレットヨハンソンが就活に失敗していて悲しい気持ちになったわね。その後もベビーシッターとして振り回されてかわいそう。ただ、最後には彼女なりの答えが出せているはず、という安心感があったので、構えず応援しながら見れた。余裕がなかったから仕方ないとはいえ、母親も友達もめちゃくちゃいい人たちだから…今後は大事にしてね…。

 

ピーターラビット

アバウトタイム主演のドーナルグリーソンのために鑑賞。ドタバタしてて楽しかったです。登場人物がみんな間抜けというか、物語を進めるために過剰に愚かで、それが嫌だったかな〜。続編あるらしいけど、やる意味あるのか?

 

 

【音楽】

・Wavy / Princess Nokia

ビートもリリックも素っ気ないながら大胆不敵でかっこいい。「途中ハヤオミヤザキって言ってない?」って思って歌詞を確認したら「ハヤオミヤザキ」って言ってたのでウケました。

 

・Garden Jam / Parmot

すげ〜。身体が前のめりに踊り始めるリズム。なんだか定まらないような気になるベースラインと、前に前にのドラム。一人称視点と三人称視点がないが混ぜになるような醒めた浮遊感が加わり、気づいたら曲が終わっている。

 

・MIZARU KIKAZARU IWAZARU / Moment Joon

主張の強いアルバムの中では目立たない曲。それほど人種とか民族とか日本とかには触れてないんだけど、一方でMoment Joonの疲れとか諦念が浮かんでいて見捨てられたような気持ちになる。そしてビートがアーバンでかっこいい。アーバンってなに?

 

・あ1 / なみちえ

かなり強烈なラップというかポエトリーリーディングというか…。ビートはないけど聞きやすい。声を重ねたり切り貼りして構成してるから。リリックに数字を組み込んでいるのが言葉遊びみたいで面白いだけでなく、韻のクッションとなるのがオリジナリティある。緩急の付け方も相まって、言葉が入ってくる。頑なでユーモアがある人柄が伝わる。

 

【本】

・ねにもつタイプ / 岸本佐知子

エッセイなのかショートショートなのか、思い出なのか妄想なのか、境目がとろけて何も分からない。分からないけど面白く、だけど「ベストな枕の位置が見つからない」ような居心地の悪さがある。読んでいるうちに最適な場所が見つかり、力の抜けた名文にだんだん引き込まれて、そのうち抜け出せなくなるのが心地いい。

 

・はじめての短歌 / 穂村弘

カルチャースクール?での講義録。延々と同じことを繰り返し言っていて、それは本当に大事なことだよねと何度もうなずいた。社会的でない言葉こそが、その人をその人たらしめるし、社会から欠かしてはならない。とはいえ「なかなか受け入れてもらえないこともあるよね」的な語り方が筆者らしいなと思った。短歌の例もわかりやすくてよかった。作ってみたい。

 

・ぼくはイエローで、ホワイトで、ちょっとブルー / ブレイディみかこ

こりゃ売れる。子どもの成長とイギリスの現状、移民と人種差別と貧困と教育と格差。読みやすい文体と長すぎない章立て(もともとが連載というのもある)。タイトルもキャッチーだし、表紙の黄色とイラストが目をとらえる。文句ないす。あとは読んだぼくたちが日本でどう生きるかだけ。

 

・専門知は、もういらないのか / トムニコルズ

tofubeatsがオススメしてたので読みました。そこにある分断を指でなぞるような執拗な書き方。なかなかショッキング。問題はこれを読んでいる自分自身すらも専門知を蔑ろにしているんじゃないかという疑念。下手に修士課程まで進学して、おれは一体なにを学んだ?大学制度の問題について書かれた章で冷や汗をかいた。

 

【その他】

・豆乳のスープ

たっぷりの野菜と豆乳のスープ。味付けは味噌と醤油を少々。生姜の千切りがアクセント。まろやかに身体が温まる。

 

・あつまれ どうぶつの森

任天堂だな〜。クラフト要素などでかなり自由度が拡がった一方、混乱しないように丁寧にその導線を作り上げている。つるっつるに磨き上げたでっかい岩(この例えなんなの?)。素材集めなどが面倒とか、さまざまな行動に対する報酬がありがた迷惑(タスクになってしまう)とか、文句はないわけではない。ただ、それも「全員がほどよく楽しめる」ちょうどいいバランスになってるのは間違いない。玄人も素人もそれぞれが満足。さすが任天堂

 

写ルンです

誕生日にもらった。カバンにいれといて、思い出したら適当にシャッターを押す。かなり適当なのだけど、写ルンですってどう撮ってもいい感じになるらしいので仕上がりが楽しみ。気取らないで、かついい写真を撮れるようになりたい。無の境地を希望。

 

・スキップとローファー

個人同士の優しくてゆっくりとした近づき方とか、それぞれが自分の気持ちに気づいていく過程とかも好きなんですけど、まずもって漫符(漫画ならではの表現、集中線とか感情を表す背景とか)の使い方がとてもいい。漫画が上手いんだよな。コマ割りや空白、デフォルメの使い方と間がゆるっと的確でずっと楽しく読める。アフタヌーンは根本的に漫画が上手い上に人間をよく描けてる人が多いイメージ。

 

・換気

空気を入れ替えて気分スッキリ!ウィルスの対策にも!←換気のCM

 

 

そんな感じです。新型コロナウイルス感染拡大の影響で面接が延期になったりと困惑。条件はみんな一緒なのでなんとか凌ぎたいところ。ES書かなきゃいけないけど、書かせていただけるだけありがたいもんすわ(卑屈な笑みを浮かべています)。難儀な業界志望してるな〜。って、トロニーくん、また就活の話してる…。やれやれだな〜。貧すれば鈍するとはこのこと。金銭も精神も余裕がなくて大変だよ。暖かくなれば気も和らいで生きやすくなるのかな?なにはともあれ、手洗いうがい消毒、密集地帯には近寄らないなど、各々気を付けていきましょう。自宅待機で退屈なきみは中トロラジオとこのブログのバックナンバーをどうぞ。おしまい。