トロログ

トロニーのブログ、略してトロログ。

200310 雨降ってたから本読んでた

 

むしゃくしゃしてポテトサラダとルーローハンを作った。ポテトサラダには味噌漬けを、ルーローハンには干し椎茸を入れていて、少し上等にしてある。大きめの男爵芋を3つも使ったポテトサラダは24時間以内に消えた。ルーローハンも残り少ない。ここ1ヶ月のダイエット(主にリングフィットアドベンチャー)がパァだ。

ところで味噌漬けは知り合いから頂いたものだ。あまりにしょっぱかったので持て余していたのでポテトサラダを作ってみた次第である。はじめに味噌漬けがあった。みじん切りが細かすぎてマヨネーズに風味が消されたしまったけど。味噌漬けは本来どうやって食べるのが正解なんだ?

 

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岸本佐知子のエッセイに「むしゃくしゃしてやった」とか「訳のわからないこと」ってなんなんだろうね、みたいなことを書いたものがあった。そうやって片付けられてしまった無数の名もない供述、そこに本物の文学があるかもしれない、と。最近のぼくがむしゃくしゃしている理由に文学はなく、無力感だけがある。まぁ就活と天気です(これ以上書くと内省になってしまうのでやめよう)。

 

今日は一日中部屋にこもっていた。強い雨が降っていたので仕方がない。傘は研究室に置きっぱなしだった。家でゴロゴロするしかない。

こういう類の時間の過ごし方が下手で、料理とリングフィットアドベンチャーくらいしか生産的なことができなかった。残りの時間はインターネットと読書。そもそも寝巻きから着替えなかったのが問題だったか。気持ちがパリッとせず、布団に寝そべって手元を眺めるばかり。

 

今日読んだ本。

・ねにもつタイプ / 岸本佐知子

翻訳家のエッセイ。と言っても6割は著者の作り話と妄想。もしくは世界の常識に対する、ささやかなクエスチョンマークの提示。しかしあくまで基本はエッセイだから、その入り乱れる虚実に呆然とする。そして、ふわっと始まってふわっと終わる短めの文章が読んでいて心地よい。語彙の選び方や話の運び方、レトリックのおかしみなど、単純に言葉を使うことが本当に上手なのだ。こんな素敵な文章を書けるなんて羨ましいな…と心底思う。挿絵もかわいい。とてもよかった。先述の「むしゃくしゃ」もこちらから。

 

・難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください! / 山崎元大橋弘

素人向けにお金の運用について教える本。リスク少なめのインデックス型投資信託とかイデコとかニーサとか。ここらへんの内容はどの本もそんなに変わらない。間違ったことは言ってないと思うが、恐慌が始まりつつある今読むと、今みんなどうしてるんだろうな…と思いを馳せてしまう。うんこドリルで有名な文響社のヒットタイトルで、かなり噛み砕いた内容が分かりやすい。素直な書名と、対話形式の書き方がいいのだと思う。ところどころ文体とか書き方とかに疑問点はあったけど、時勢にも沿っていて売れたのも納得。と、分析する風なことを言っているが、自分、お金にもバッチリ興味あるッス。

 

荒木飛呂彦の漫画術 / 荒木飛呂彦

超一流漫画家の書く新書。漫画家志望だけではなく、物語を作る人や物語をもっと楽しみたい人も読むべき本。レジェンドの生の声は刺激的。ハンターハンターの冨樫先生もそうだが、一流は自分の仕事の一つ一つに深い洞察がなされているから一流なのだな…と思った。王道漫画を書く下地となる理論、構造が説かれている。だいたい創作論としては普遍的なことが書かれているが、実際の荒木作品に紐づけて解説されているところがポイント。説得力があるし、荒木飛呂彦まんが道としても読める。難点としては、言葉足らずな部分が少なくないところか。「まぁわかるよね」的に省略されることがあるため、サラッと読み飛ばさず、いちいち立ち止まって考えることをオススメする。

 

・ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー / ブレイディみかこ

ハーフの息子を通して、めんどくさくも多様化するイギリスの今を切り取るノンフィクション。話題になるのも分かる。よく分かる。出来過ぎだろってくらい読みやすい。息子の立ち位置がいい。マイノリティなんだけど明るく聡明で、分け隔てなく友人がいるし家族仲も良好。やや貧困地域の公立中学校で、どんな世界を見るのか?そんなフレッシュな見方で国外のリアルを切り取るわけだが、届け方もうまい。少年の視点に追加して、イギリスの政治情勢や教育、福祉の背景を地の文で説明する。章あたりの文字数も多くはなく読みやすい。が、この本が受け入れられたのは結局イギリスの出来事だから、というのは大いにあるだろう。南米だったら、アジアだったら、アフリカだったら、東欧だったら?いや、それはまだよくて、果たしてこの本を読んだ人たちは日本の現状についてどれだけ直視できるんだろう?と思わざるを得なかった。教育、福祉、移民やハーフの子供たち、LGBTQ、SDGs、考えるべきこと、変えるべきことは山ほどある。どうやったらこの本みたいに伝わるのだろうか。

 

そんな感じでした。ノロノロと過ごしたが、こうして感想を書いているとまぁ悪い時間の使い方ではなかった気がしてくる。まだまだ読むべき本は多い。が、就活もある(そして大事である)。現実逃避の読書もほどほどにして、面接準備に集中しなくてはな〜。あとポテトサラダとルーローハンの分ちゃんと運動せねば。大忙しだな。